ヨコに読みます
「“助けて”と言われると断れない性分で――」 孤島出身の“なぐる”と、東京生まれ東京育ちの“平尾”、そして二人の最愛の息子である“とわ”は男三人アパートで暮らしている。 平尾は家事ととわのお守りを担当し、なぐるは沖縄料理店に今日も出勤していく。 とわがまだ生まれる前の話、なぐるは暴走族のヘッドで、仲間を守るために喧嘩三昧の日々を送っていた。 その強さと優しさで慕われる一方、身を削るような生き方に周りはいつも心配が尽きなかった。 事情を知らない平尾はバイト先のカフェでなぐるを見かけ、一目惚れした勢いで求婚。 暴走族を辞めさせるため、そして恋を成就させるために、奔走するのだった――。