ヨコに読みます
90年代、横浜の片隅を漂うように生きていた久保田誠人はある日、路地裏で『大きな猫』を拾った。獣の右手を持つその少年に久保田は「時任」と名付け、共に暮らし始める。時任の失われた記憶を求めて二人は謎のドラッグ『W・A』を探るが、様々な出会いと別れを織り成す中、暴力団『出雲会』や『東条組』との因縁の渦にいつしか巻き込まれてゆく———————。BL誌にて2000年から連載を開始し、数々のメディアミックス化を経たカルト的人気を誇るブロマンス作品。『最遊記シリーズ』の峰倉かずやが独特のタッチで描き出す、ザラついたモノクロームの世界。珠玉のリリシズム・ハードボイルド。